今日は、
首の具合の悪い女性患者さんを、
続けてお2人診させて戴いた。
お一人は、
数年前からの患者さんで、
初めの頃の主訴は「脱毛」のお悩みだったが、
それはすでに解決されており、
最近は首肩凝りのお悩みでいらっしゃる。
50代で、
すでに子育ては終えられた方だが、
翻訳の仕事をやっていらっしゃり、
繁忙期にはデスクに張り付くようにパソコンに向かわれている。
他にも施術を含め、
医療機関でもいろいろな治療を受けていらっしゃるようなのだが、
今回は仕事の一段落したこの時期に、
『根本改善』の決意でいらっしゃった。
筋肉や骨格にアプローチする療法は、
かなりご存知で、
いろいろ試しておられるし、
ご自分でもヨガやストレッチなど、
出来ることはやっておられるのだが。
「脱毛」でお悩みの頃から、
心身の緊張感が気になっていたのだが、
ご本人は至ってリラックスしている、
とのことだったので、
精神的なことや自律神経のことにはあまり踏み込まないでいた。
今日の施術でも、
筋肉の拘縮をじわりじわりととっていき、
肩甲骨の動きを良くして、
ストレート気味な頚椎に生理的弯曲を取り戻すように手技を施す。
目が疲れているのも、
後頭骨下縁の詰まり具合からも明らかにわかった。
そして、
背部の施術を行ううちに、
どうしても「自律神経の不調」が気にかかって、
普段の心理状態を質問せざるを得なかった。
そこで聴きだせたのは、
父親の介護などに付随する、
不安感があることがわかってきた。
どうにも「安心感」のある、
身体の感覚ではなかったはずだ。
「腎」のエネルギー不足は、
「肝」の働きにも影響を及ぼす。
そしてさらにお話を進めていくと、
やはり「気」の持ち方や、
「感情」のコントロールに興味をお持ちだった。
この方はおそらく、
ご家族的にも経済的にも、
充分な成果を収められてきたタイプの方だと思う。
そして50代を迎えられ、
得られている『物質的なもの』以外の何かに、
自分の成長を求めておられるのだと想像する。
おそらく、
この方の『根本解決』は、
その成長に目を向けられるところから始まると思う。
もう一人の方は、
小学校の女性教諭だった。
この方は、
普段の首肩の凝りは慢性的におありのようだが、
先月あたりから首の痛みが出始め、
一週間前からほとんど首を動かすことが出来なくなったそうだ。
週明けから学校が始まるそうで、
駆け込むように本日おいでになった。
お話をお聴きしているうちに、
7月に夏休みに入ってから、
日頃のストレス発散に、
ご友人とスケジュールを合わせ、
二泊三日の九州旅行に出かけたそうだ。
福岡から大分の温泉地巡りなどをされたそうだが、
猛暑の折、
暑さ除けと熱中症予防に、
首に凍らせた首巻を巻いておられた。
炎天下の観光と、
室内での冷気に冷やされた彼女の首肩は、
普段の肩凝りを土台に悲鳴を上げたようだ。
そして、
実は「自由を求める」この先生は、
週明けから始まる学校生活に、
ストレスとプレッシャーを大いに感じているようだった。
肉体的な症状の表れは、
姿勢の問題や環境の問題など、
物理的に影響されて起こるものも数多い。
ただ、
このような状態が、
心因的なものを元に起こってくるものもあるのも事実だ。
おそらくこのお二方は、
今回表れているこの症状を、
とりあえず改善できても、
『根本的解決』にならないと理解されていると思う。
肉体に表れている症状が、
生活レベルで自分が自分を置いている状況を、
変化させたい、
と望んでいる心の声が聴こえ始めたと思う。
この症状を基に、
自分が向かうべき成長の領域が、
目の前に現れたのに気付き始めたようにみえた。
明日、明後日、
お二人にそれぞれ、
再度症状改善の機会を戴いた。
肉体的な症状の緩和に全力を注ぐ、
そしてその後、
『精神的』な領域の成長に向かわれるよう、
側面から寄り添わせて戴ければ幸いである。
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