2019年8月24日土曜日

【推拿(すいな)】肉体に表れる症状が伝える心の声

今日は、
首の具合の悪い女性患者さんを、
続けてお2人診させて戴いた。

お一人は、
数年前からの患者さんで、
初めの頃の主訴は「脱毛」のお悩みだったが、
それはすでに解決されており、
最近は首肩凝りのお悩みでいらっしゃる。

50代で、
すでに子育ては終えられた方だが、
翻訳の仕事をやっていらっしゃり、
繁忙期にはデスクに張り付くようにパソコンに向かわれている。

他にも施術を含め、
医療機関でもいろいろな治療を受けていらっしゃるようなのだが、
今回は仕事の一段落したこの時期に、
『根本改善』の決意でいらっしゃった。

筋肉や骨格にアプローチする療法は、
かなりご存知で、
いろいろ試しておられるし、
ご自分でもヨガやストレッチなど、
出来ることはやっておられるのだが。

「脱毛」でお悩みの頃から、
心身の緊張感が気になっていたのだが、
ご本人は至ってリラックスしている、
とのことだったので、
精神的なことや自律神経のことにはあまり踏み込まないでいた。

今日の施術でも、
筋肉の拘縮をじわりじわりととっていき、
肩甲骨の動きを良くして、
ストレート気味な頚椎に生理的弯曲を取り戻すように手技を施す。

目が疲れているのも、
後頭骨下縁の詰まり具合からも明らかにわかった。

そして、
背部の施術を行ううちに、
どうしても「自律神経の不調」が気にかかって、
普段の心理状態を質問せざるを得なかった。

そこで聴きだせたのは、
父親の介護などに付随する、
不安感があることがわかってきた。

どうにも「安心感」のある、
身体の感覚ではなかったはずだ。

「腎」のエネルギー不足は、
「肝」の働きにも影響を及ぼす。

そしてさらにお話を進めていくと、
やはり「気」の持ち方や、
「感情」のコントロールに興味をお持ちだった。

この方はおそらく、
ご家族的にも経済的にも、
充分な成果を収められてきたタイプの方だと思う。

そして50代を迎えられ、
得られている『物質的なもの』以外の何かに、
自分の成長を求めておられるのだと想像する。

おそらく、
この方の『根本解決』は、
その成長に目を向けられるところから始まると思う。


もう一人の方は、
小学校の女性教諭だった。

この方は、
普段の首肩の凝りは慢性的におありのようだが、
先月あたりから首の痛みが出始め、
一週間前からほとんど首を動かすことが出来なくなったそうだ。

週明けから学校が始まるそうで、
駆け込むように本日おいでになった。

お話をお聴きしているうちに、
7月に夏休みに入ってから、
日頃のストレス発散に、
ご友人とスケジュールを合わせ、
二泊三日の九州旅行に出かけたそうだ。

福岡から大分の温泉地巡りなどをされたそうだが、
猛暑の折、
暑さ除けと熱中症予防に、
首に凍らせた首巻を巻いておられた。

炎天下の観光と、
室内での冷気に冷やされた彼女の首肩は、
普段の肩凝りを土台に悲鳴を上げたようだ。

そして、
実は「自由を求める」この先生は、
週明けから始まる学校生活に、
ストレスとプレッシャーを大いに感じているようだった。


肉体的な症状の表れは、
姿勢の問題や環境の問題など、
物理的に影響されて起こるものも数多い。

ただ、
このような状態が、
心因的なものを元に起こってくるものもあるのも事実だ。

おそらくこのお二方は、
今回表れているこの症状を、
とりあえず改善できても、
『根本的解決』にならないと理解されていると思う。

肉体に表れている症状が、
生活レベルで自分が自分を置いている状況を、
変化させたい、
と望んでいる心の声が聴こえ始めたと思う。

この症状を基に、
自分が向かうべき成長の領域が、
目の前に現れたのに気付き始めたようにみえた。

明日、明後日、
お二人にそれぞれ、
再度症状改善の機会を戴いた。

肉体的な症状の緩和に全力を注ぐ、
そしてその後、
『精神的』な領域の成長に向かわれるよう、
側面から寄り添わせて戴ければ幸いである。

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