推拿(すいな)を習いに来ている生徒さんの中に、
鍼灸按摩マッサージの専門学校に通う女性がいる。
看護師の経験もある人で、
明るく快活で素直、
地頭がいい人、
と言えると思う。
元々医療の世界にいた人なので、
医学の知識もあったのだろうが、
施儒tに必要な知識とは異なる部分も多いようだ。
この春からの専門学校生で、
日本式の按摩の授業もあることから、
人に触り慣れているというのはもちろんだ。
しかも、
勉強熱心で、
知識をすぐに試して自分のものにしようとする姿勢に頭が下がる思いだ。
それでいて謙虚で、
ぼくが伝える『推拿』に敬意を持っておられ、
指摘に対しても受け入れる器があり、
知ったかぶりするような態度もない。
とは言え、
身体の大きくない、
いやむしろ小柄な体系の女性なので、
力が元々あるわけではない。
やり始めの頃は、
なかなか力が浸透せず、
たどたどしくがんばっておられた。
きょうは、
基本的な単純な技法から入ったのだが、
ぼくのやり方をすぐ再現できて、
しかも浸透力=実際的な効力を、
力むこと少なく驚かされた。
「いいですね!」
いつものように良い時はすぐ褒める姿勢で言葉をかけると、
「相手のことを知ろうとしてやっています」
との返事がすぐに返ってきた。
これは、
『初心者』の受講生の方に、
よくかける言葉である。
『相手の身体のことを知ろうとしながら施術してくださいね』
どういうことかと言うと、
「技術」を学ばれに来ている方からすれば、
「自分の手の動き」がどうなっているか、
が一番気になっているのだ。
当たり前なのだが、
初めは目で見て記憶した映像と、
言葉で聴いて理解した概念を合わせて、
自分の手にそのイメージを伝えていくのが、
「技術」の修得のための「練習」だ。
修得したい「手の動き」を、
右脳と左脳を駆使してイメージし、
繰り返し練習することで小脳に覚え込ませる。
『自分の中味を観る』
『自分を知ろうとする』
これが練習だ。
そして練習は一人ででもできるし、
まずは一人でやるべきだ。
そして、
ある程度の動きが出来るようになったら、
人の身体を使って試させてもらう、
これも練習。
ただ、
この「練習」段階を、
当たり前のように長く行う人がいる、
いつまで経っても、
他の人の身体を借りて「練習」するのだ。
だから他の人から喜ばれないのだ、
つまり、
仕事にできないのだ。
そこで、
いち早く変えなければならないのが「マインド」だ。
『練習』⇒『実践』
『練習』=「自分のため」
『実践』=「相手のため」
であるべきだ。
他の人の身体を借りて『練習』するときに、
『自分のための練習させていただきます!』
では結果は明らかではないか。
ましてや、
現場に出てまでこの『練習マインド』で、
『自分のための施術』を、
お金を戴いてやっているとなったら、
何たることかということだ。
かのいうぼくも、
初心者の頃にこれをやっていたかも知れない、
だからこそうまくいかなかった時期もあるとしたら、
今すぐに改善して欲しい!
と貴方にお伝えします。
他の人の身体に触らせて戴くときは、
いち早くこの考え方で施術して欲しい、
『あなたのお身体の状態を診させて戴きます』
こんな感じだろうか。
とにかく、
『相手の身体を知る』
ために触れ、
『相手の身体を良い状態にする』
ために手技を施すのだ。
「もっと上達したらそうします」
とか言う人は、
いつまで経ってもプロになれないと思う。
下手くそでもいいから、
『心』がこもっていれば、
相手に伝わるのが真理だ。
一番の元は、
相手のためを思う、
『心』
なのです。
がんばりましょうね。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
天と地と人 すいなの信長正義
『天と地と人』では、
推拿施術と推拿の個別指導を行っています。
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